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CCCD アーカイブ

1-Oct-2004

さよならレーベルゲート

ネットワーク認証型コピーコントロールCD
『レーベルゲートCD』仕様の終了にあたり

おお! やっぱりそうこなくっちゃね!

でも高鈴の 3rd maxi single は間に合わなかった模様……(涙)

17-Sep-2004

エイベックス、CCCD採用「現場におまかせ」に

Yahoo!ニュース - コンピュータ - impress Watch : エイベックス、CCCD採用の決定権が現場スタッフに

……だそうです♪ CCCDを採用する他社もさっさと追随してもらいたいですね。

「iPodに代表されるようなHDDオーディオプレーヤーのさらなる普及を予想しており、新しい音楽の楽しみに対応することも理由のひとつ」

そんなの今頃になって気づきますかね……。

22-Apr-2004

CCCDを憎んで中身を憎まず。

昨日誕生日だったから、というわけでもないけど、ちょっと考えを整理してみた。

プレイヤーの故障や機能不調を引き起こす可能性が高い上、それらに対する保証・保障・補償はなにもない
実際わたしが長年使ってきたポータブルプレイヤーのESP機能もだめになってしまった
PCに取り込んだ音源を合法的に使う楽しみや自由がない。
この間作ったヴァーチャルコンピレーションに本当は入れたかった曲がCCCDで、結局断念した
PCに入れると勝手にインストールする専用プレイヤーがこれまた結構バカで。CPUパワーの食いすぎには呆れた。
ちゃんとした環境で聴けば音も悪いというし。
これはレコード会社やアーティスト・制作スタッフ側もかなり配慮や対策をしているらしいが、だいたいCD工場の選定なんて本来アーティストがやらなきゃいけない仕事ではないはず。

こんなにバカなことばかりのCCCD!
誰がこんなもの進んで買いたくなるんだか。

だけど、だけど、CCCDだから聴く価値がないのか? それは違う。
なんでCCCDであることを承知で買うのか?
コンテンツ、つまりは楽曲が好き(もしくは好きになれそう)だから。
それ以外のなにものでもない。

そして、CCCDやレーベルゲートでのリリースしか選べないアーティストたちもいるという事実。それらの多くはメジャーデビューして1年とか2年とか、とにかく日がたたない新進気鋭のアーティストだったり、たくさん数がはけるわけではないけど、地道にいい歌を出して活動を続けてきている人だったり。

CCCDを拒否してCD-EXTRAを選ぶアーティストたちにも、もちろんわたしは拍手を送りたい。
但し、そんな選択肢があるのは、大抵がCDづくりにお金をかけられるし、各所に対して発言権も大きい大物アーティストたち。
彼らの作品だけを買って、さっきのような人たちの作品を、CCCDやレーベルゲートであるというだけの理由で拒否したらどうなる?
少し前から問題になっている「大物アーティストだけのひとり勝ち市場」がますます促進されることをわたしは懸念する。音楽をはじめとするエンタテインメントシーンには下剋上があってしかるべきではないのか?

CCCDを憎んで中身を憎まず。
これがわたしがいまとりたいスタンスである。

※22-Apr.-2004
18時過ぎ、文章の大意に変更はないが、常体・敬体の乱れがあるので整え、また<strong>タグを若干追加するなど、少々の加筆訂正を行った。

12-Apr-2004

CCCD、だからイヤなんだよう!

久々にクラシックをと思い、ポータブルプレイヤーにポール・トルトゥリエのフォーレ・チェロソナタ集をセットしました。
当然普通のCD-DAです。だからESP(先読み=音飛び防止)システムも当然動くものだろうと思ったら甘かった。
4秒めくらいで、こわれたレコードみたいに同じフレーズをぐるぐるしはじめます。
あかんがなー!
ESPを切ると、正常に演奏します。

これ、CCCDを聴き始めるまでは当然なかった現象です。
まあ、1995年に買ったボロい機種なのでプレイヤー自身の劣化という要素もあるのでしょうが。
やっぱり気に入りません。

でも、CCCDでないと聴けない音楽の抗いがたい誘惑があるのも確かで……
そして、それなりの大物にならない限り、
アーティスト側はメディアを選びづらい現実もあるわけで。

(不買せずしてCCCDに反対、という立場をとっているのはそういう理由です。
 メディアを選ぶ権限のまだ与えられないような若手アーティストなればこそ、
 手に入れる価値のある楽曲を出しているなら買うことで、
 微力ながらも彼らを、新しい音楽を、育てる一助になれないかと思うのです)

レコード会社さま。
これ以上わたしたちを、そしてミュージシャンやレコーディングスタッフを悩ませないでください……

18-Mar-2004

泣く泣くCCCD

またまたセルフトラックバックです。 笑
問題意識はあるんだけど、お気に入りの曲や、ごひいきのアーティストのことを考えるとCCCD不買運動はできない。
でも、できればちゃんとした規格に沿ったCDで、その楽曲が聴きたい。

……そんなあなたのためにこんなバナーを作ってみました。
tears.jpg
ご自由にお持ち帰りの上(直リンクしないでね!)、あなたのウェブサイト、ウェブログなどに貼り付けてください。

もっと強硬にCCCDを排除したい方はCCCDマークをゴミ箱にポイしてるバナーがどこかにあるはず。
それを検索して貼ったほうがいいでしょう。

ということで、CCCDシリーズはとりあえずひと段落、っと。

17-Mar-2004

I dislike it, but...

トラックバックの練習を兼ねてセルフトラックバックしてみる実験。

折を見てCCCDについては色々調べたり考えたりはしてるんだけど、さすがにリスナーやライターさんなどの立場から関係の文章を書いてらっしゃる方は、問題意識を持っているだけに、強硬にCCCDを拒否される方が多いようだ。

一方ミュージシャンについてはいろんなスタンスの方がいるようで。
先に挙げたアジアン・カンフー・ジェネレーションのように「理想を言うと肯定はできないが、現実の選択としてやむなく」な人たち(言明しないだけで、実は結構多いんじゃないかと勝手に想像)。
吉田美奈子やBONNIE PINKのように「CCCDなりに本人やスタッフがベストを尽くした」という場合。(BONNIE PINKはプレイできるハードウェアが制限されるという点については「心を痛めている」ともコメント)。
やっぱりCCCDを許さないというミュージシャン自身も多く(そりゃミュージシャンやスタッフはマスターと聴き比べることが可能だもの)、力やお金を持っている人たちになると「CD-EXTRAによる回避」あたりが定番なようで。

BONNIE PINK official website : CCCDについての彼女のコメントは「Voice」→「From Bonnie Pink」→8番をどうぞ。

だからリスナーだっていろんなパターンのリスナーがいるのは当然だと思う。
CCCDを排除するにはCCCDを買わなければいい、という方も多い。
だけど、もしいつでも手元においておきたい音楽がCCCDでしか手に入らない場合はどうしたらいいのか。
本当はCCCDを決して快くは思っていなくても、である。
もちろん、そういった問題意識なしにCCCDを買うリスナーもいるだろうし。

ちなみにわたしがCCCDを気に入らない理由は


  • わたしが唯一CCCDのプレイを許しているポータブルプレイヤーでは、音飛び防止(データの先読み)機能が使い物にならない。しかたがないので普通にプレイしても、ちょくちょく音飛びがある(涙) かといって家族全員で使うCDラジカセで聴くのもためらわれる。

  • PCに取り込んだ音源を合法的に使う楽しみや自由がない。シリコンオーディオで聴くとか、PC上でセルフコンピレーションごっこして遊ぶ、などなど。

  • PCに入れると、専用プレイヤーを勝手にインストールする。しかも、アンインストールが困難。ついでに、このプレイヤーを悪用してバックドアを仕掛けるアホなプログラムというのがあるらしい!

  • CCCDで音源をリリースしているがために、音楽に対する意識が低いアーティストと決め付けられること。アジカンみたいに自分達で問題意識を持って勉強して…… が理想的ではあるけど、中には音楽そのものにしか視点がおけない、技術方面のことは苦手な文系人間、アナログ人間だっている。だがそんな彼らを音楽に対する意識が低いと決め付けられるだろうか?

  • CCCDで音楽を聴くがために、音楽に対する意識が低いリスナーと決め付けられること。


音質云々、については、我が家の機器のレベルでは違いがいまいちわからない。
おそらくもう少し高級な音響機器ならわかるだろう。
が、以上のような不利益を被っている時点で既に「いや」をいう資格はあるはずだ。

ただ、わたしが欲しいのはメディアの向こう側でミュージシャンやスタッフ達がいっしょけんめ、わしゃわしゃやってたその成果なのだ。その成果の欠片でも手にできる限り、手に入れる価値はある。
だからわたしは現状では強硬にCCCDの全面拒否はしない。
だけど、その成果が充分に伝わらない、伝わる確率が低いメディアよりは、よりちゃんと伝わるメディアのほうがいいし、音楽を発信する側(はっきり言うとレコード会社)にも後者を選んでいただきたい。
リリースされるメディアのことを気にもむなんて、本来音楽を制作する現場の人たちの仕事じゃないはずなのだ。

そんなわけで。
「わたしはCCCDを、そのコンテンツのためにある意味仕方なく買っています」
という意思表示はできないものだろうか。

ミュージシャン側から見たCCCD

アジアン・カンフー・ジェネレーションの公式サイトより
2003年7月頃に書かれた文を読んですごく悲しくなった。

お詫びしないといけないこともあります。
えらそうなことばかり書いたのですが、現行では僕らがシングルを出す場合は残念ながらCCCDとなってしまいます。申し訳ありません。
凄く矛盾してますよね。
それについては本当にどうして良いかわからないのですが、やはり届けたい楽曲があるということなのです。音源を全国津々浦々にも届けたくてメジャーに来たわけなのです。ですから、「だったらCD出しません」という結論には到底なれないのです。

自分の意見と現実が一致しないことで心が痛みます。
申し訳ない。

音楽の発信側も、そんなふうに心を痛めているという事実。
アジカンの場合、ファンからCCCD反対の声などを受けて、彼らなりにCCCDについて勉強した上で「先に結論から言うと、CCCDは現時点で到底賛成できない」としながらも、現状ではレーベルゲートでシングルをリリースすることを受け入れざるを得なかった現実(その後発売されたアルバムでは回避されている模様)。

そんなわたしも、CCCDを心を痛めつつ買っているリスナーのひとり。
好きな音楽が好きなように聴ける唯一のメディアだから、しかたなく。
その「中身」を前にして、CCCDだから買わない、という態度はさすがにとれない。

せめて言い訳程度にでもPC用のプロモーションビデオをぶちこんでCD-EXTRAにしてくれないかなあ。
決しての歌のように甘くはない、ため息。

というより。悲しむ人ばかりが増えてませんか? CCCDのせいで。

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