« So easy!! ―困ったちゃん、解決編― | メイン | Movable Type 3.35へのアップグレードついでに »

どこまでが「使える言葉」なの?

【大丈夫か日本語・上】骨が折れる=骨折!?大学なのに中学生レベル6割

友人である夏海さんのblogのこの記事で知ったトピックなんだけど…
「骨折り損のくたびれ儲け」も通じないかも?@メンヘラーの毒吐き(|| ゚Д゚)トラウマー

夏海さんの記事と、「iza」の元記事を読んでいて「CHECKしてしまった!」 もとい、絶句してしまったですわん。

おそらく、「iza」の記事中で、短大生達が受けていたのは「YG性格検査」またはそれに近い性格適性検査でしょう。たくさんの質問に答えて性格をチェックする検査なので、当然問題文は簡単なものでないと使えないし、そのように考えて作られているはず。
ところが、実際にはその性格検査の問題文自体にわからない言葉があるという学生がたくさん出てきたそうです。曰く

「『怠惰』ってなに」

あのー、仮に初めて見る言葉だったとしても、漢字の意味で見当はつかないんですかね? 「怠ける」とか「惰性」とかって言葉は日常的に使うでしょう?

「『骨折する仕事』が嫌なのは当たり前。違う意味があると思ったので…」

思わず昭和天皇と柔道の金メダリストの会話を思い出してしまった方、歳がバレますよ(me too!!)

この件については、教育問題としても親として考えるところがいろいろとはあるのですが、まだ意見としてまとまっているとはいえない段階なので、きょうは「ことば」の問題に限って話をつづけたいと思います。

これまでわたしは、だいたい書いている内容が大人を対象にしていること、その最近の大人のほとんどは高卒以上であることから、高校生くらいが理解できる文章なら大丈夫だろう、と思っていました。
だから、blogなりBBSなり、とにかくネット上のあちこちに書く文章のむずかしさについては、それほど神経を遣っていなかったのです。
わたしが書く文章が難しすぎる、と陰で――正しくはこれ見よがしに、というべきでしょうか――言われていたときも、なに難癖つけてんだよ、もともと意見が違うから読む気がないんじゃないのかい? って気持ちは正直、ぬぐえませんでした。

ですが、今回の記事を読んでいて、これは本気で反省しなければだめかも、と思いはじめました。

このblogの文章は、専門用語がないとやってられない話題もいくつか扱っていますので、いままでどおりわたしが書きたい通りに書くつもりです。
音楽関係の用語については、専門外の人も読むことが多々あるので、できる限り本文中で括弧書きで説明したり、あとで簡単な言葉で言い換えたりして、理解してもらう工夫をするように心がけるつもりです。一方、Movable Type に関する記事では、それなりの用語を既に理解している方しかMTを使わないだろうという読みもあったりしますので、今後もいちいち説明することはありません。

ですが、他人のblogへのコメントや、BBSなどについては、少し言葉の選び方を考えなければいけないのかもしれない、と考えなおしつつあります。

どこかの化粧品メーカーでは、かなり昔から、説明書の文章は小学校4年生くらいから読めるような文字や言葉を使って書いているのだそうです。
うちにはまさに生の小学5年生がいるわけですが、一度書いた文章を彼女に読んでもらって、わからない言葉がないかどうか、チェックしてもらわないといけないのかもしれませんね。

なんか思わぬことばがひっかかりそうな予感…。

コメント (3)

…笑えるような笑えないような…
「骨が折れる」かぁ。
お寒い状況ですなぁ。

この度はご紹介&TBありがとうです♪
しかしまぁ・・・本当にビックリな話よね?
うちにも4年生の国語に弱いバカ息子がいるけど(;´Д`)
ヒントを与えれば少しは読む事とかは出来るのよね。
音読をやらせて読めない漢字が出てきたら、そりゃもう大変よ!(笑)
いかに答えを言わずに理解させるか・・・(;´∀`)

なんかねぇ、「ゆとり教育の弊害」が今頃出てきているのかもね。

それよりも・・・「取り説読んでいながら機械を壊したオペレーター」の方がアタシャ怖い・・・(爆)

namancha:

>Iranaどの
まったく真冬のモスクワなみに(行ったことない)お寒うございます。
このお寒い状況を嘆く気持ちもわかりますが(つーかわたしも嘆いてます)、同時にこの状況にどう対処すべきかも考えなければならないところにきているのかもしれません。

あるいは、前から憂いているネチケット関係の問題についても同様なんでしょうか。


>なっちぃどの
うちの5年の娘については「読む」ほうは音読、読解とも先生もわたしもなかなかじゃないかと評価してるんですが、書くほうがウィークポイントみたいで。
このコメント読んでたら書き取り練習してちょうだいねー>娘♪

ところで、短大生たちの問題については「ゆとり教育の弊害」もあるのでしょうが、なっちぃんとこにTBされてたもう一つの記事に指摘されていたことが気になってるんです。
そこのblogでは「親がちゃんとしたことを教えられなかった」んじゃないか、という問題提起をされてましたよね。

その短大生達の親の世代といえば「高度成長期」。典型的な詰め込みカリキュラムの教育を受けてきた世代ですから、知識の量には困らない人が多いはずなのですが、どうしてその知識をこどもたちに伝えられないんでしょう。
そこのところは、もっとみんなで考えてもいいと思っています。

それにしてもオペレーターが取説読めなくて機械をこわすって… たいがいにしてください、って感じだなあ。

* trackbacks *

* Drecom RSS *