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「青春の影」

ふつうカヴァー曲といえば原曲のイメージをできるだけ活かすか、演奏するアーティストの側のイメージで寄り切ってしまうかのいずれかになるし、そのいずれかに偏った作品にも名作が多々あるのだが、この「青春の影」は「いずれでもない」あるいは「両方である」点が great なところだと感じる。

ドラッグストアでイントロを聴いただけで一発で「これはBLUE AGE!」とわかった。それほどまでの新田節なアレンジとたいちさんの声が曲にあまりにはまってて、チューリップのオリジナルを忘れそうになる。それくらい良いカヴァー。でもその一方で、合いの手のように入るギターとか、ゆったりとした感じのドラムの音 (by 山木秀夫さん)あたり、70年代へのオマージュも感じさせてくれる。
それにしても、愛と夢とが引き換えになってしまう1コーラスめの後半とか、「恋のよろこびは 愛のきびしさへの かけはしに すぎないと」とか、我々おばさん世代には聴けば聴くほど苦い歌詞。でもそこがまたいいんだけどね……
カップリングの「永遠の木」別バージョンは、ネットで公開されたスタジオライヴバージョンを髣髴とさせる、裸の歌とピアノが最高に生きた作品。通常のシングルバージョンではユニゾンになっている「LaLaLa……」がこちらのバージョンではハモりになっているが(たぶん高いほうがたいちさん?)これがまたたまらない質感を醸し出していて、ついついプレイヤーのリピートボタンに指が……

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