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シングルも悪くないものだ

実家の母が断固としてダブルばかり買っていた影響で、トイレットペーパーはほとんどダブルを選んでいた。うっかり切らしてしまいそうになった大ピンチ時にシングルしか買えない時を除いて。

ところが、先日ドラッグストアでダブルのつもりで買ったペーパーが、なんとまあ数ロール使ってからやっとシングルだったことに気づいた。
大ピンチのときやっと買うシングルなんて――それはたとえば100円ショップで4ロール単位で売ってる中堅メーカーか無名のメーカーのもの、あたりを想像すればいいだろう――だいたい感触なんかもいまいちなことが多いんだけど、そのペーパーは何枚重ねとかいうことを感じさせないソフトな肌触りで、結構使い心地がよかった。
シングルも悪くないんだと思ったとたん、なんだかトイレットペーパー選びの幅がどかんと広がった気がして、ちょっと気持ちよかった。ついでにその次に買った「nepi nepi」もシングルタイプにしてみた。

トイレットペーパーだけじゃない。ふだん何かを選ぶとき、わたしたちは意外なところで選択の幅を狭くしていないだろうか。たとえば、本とか音楽とか食べるものとか着るものとか。
たまには見直すのも悪くはない、そんなふうに思うきっかけになったトイレットペーパーだった。

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