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外来生物法適用種――やっぱりアイツはクロだった!

まずは早速オオキンケイギクの可能性が高い花の群落を対岸からチェック!
花の群落

数日前はもう少したくさん咲いていたような記憶がありますが、盛りは過ぎたのでしょうか。それでも対岸からそこそこ目立つくらいの群生は見られます。写真に写した地点よりもう少し南東(川上)側にも、花の群れがあります。

では花に接近してみることにしましょう。

アップにしてみた

花(頭状花と舌状花の塊)をさらにアップ

うーん、外来生物法指定がかわいそうな陽気な可愛らしさです。もともと園芸用・緑化用に輸入されたものですから、可愛いのも当然といえば当然なのでしょうが。
では、葉や茎の様子もそれなりにわかるように、人間で言えば「ひざから上」くらいのショットをどうぞ。

オオキンケイギク 全身?図

はい、これでこの花がキバナコスモスではないことがはっきりしてしまいました。黄色い花を咲かせている植物の葉っぱの形がポイントなのです。
キバナコスモスの場合は葉脈に沿って葉っぱが存在する感じに裂けていますが、オオキンケイギクはひょろーんと細長くて、根元から先にかけて細くなっていきます。

続いてナルトサワギクが咲いている空地へ向かう途中の公営住宅の庭で、外来生物法とは無関係なニワゼキショウが花を咲かせているのを見つけました。
ニワゼキショウ

たくさん咲いているところをお見せするため、ニワゼキショウ目線(?)でも一枚。

ことしはニワゼキショウに会えないかも、と思ってた矢先に、なかなかのニワゼキショウ地帯を発見したので、るんるん気分で次の現場(?)に向かいます。

5分ほど歩いたところで、見慣れない黄色い野菊がある空地にやってきました。

黄色い野菊を発見

花を見る限りはナルトサワギクの特徴と一致するようです。
かなり多くの花が花期を終えて綿毛化していました。ただ、同じキク科の綿毛とはいっても、素人目にはなんだか重そうな感じで、タンポポのように派手に飛ぶような感じには見えません。人間で言えばスープの冷めない距離にこどもたちを住まわせて… という感じなのでしょうか?

黄色い野菊をアップ

先のオオキンケイギクの場合もそうだったように、お花だけじゃなくて葉っぱもちゃんと観察しておかないと、植物の区別がつきづらいことがあります。ということで葉っぱの写真もとってみました。

はっぱだよ。

細長い葉っぱの形や、縁に不規則な鋸型の切れ込みがあることなど、かなりナルトサワギクっぽい特徴を持ってるのは確かです。

ただ、この外来生物法適用種は、種を持って帰ってばらまいたり植えたりするのは禁じられているのですが(栽培にあたっては認可だか許可だかが必要)、麻薬がとれるアツミゲシなどのように警察や保健所に連絡して速攻で切ってもらうというものでもないようです。
とりあえず土地管理人でも植物の専門家でもない我々は静観しててもいいんでしょうか。

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