鉄ヲタミュージシャン、夢の競演!
正直、音楽性が全然違う彼らのコラボに不安がなかったといえば嘘になりますが、蓋を開けてみたらなんのなんの、向谷さんの作曲したトラックがこれまさに向谷節全開!
特にアルバムの頭の「ピアノコンチェルトOp.東横特急」と、元町中華街到着をイメージした「街・ヨコハマ」は、それぞれ1985年に向谷さんが出したソロアルバム「ミノル・ランド」の冒頭の曲「2つのピアノのためのプレリュード」と最終曲「1940」の完成形のようにも思えます。
もちろん対するSUPER BELL''Zが彼ららしさを損ねているはずもなく、電車の並走をスポーツ実況風に描写した「Side By Side」やら、おなじみ「菊名」などの駅名ダジャレが続く「GAG, JAB and GAG」など、とばしまくってます! 「言葉本来のリズム」と「音楽のリズム」のプライオリティの切り替えが巧いのが気に入りました。
ボーナストラックとして音楽トラックのみのインストゥルメンタルバージョンが2曲収録されていますが、これらのみならず、できればBELL''Zの野月さんと土屋さんが作った作品を含めた全曲を、車掌DJあり/なしの両方で聴きたいくらいです。
そんな中、両者の良さがいちばんしっかり融合してるのはやっぱり「Side By Side」では。
鉄道ファンじゃなくてもあのオチは笑えます。
※mixiで書いたレビューにちょこっとだけ加筆しました。
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