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「ケロロ軍曹」にみる日向家の携帯電話事情

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Amazon.co.jp: 本: ケロロ軍曹 (9)

アニメ化されたのも今年からなら、わたし自身もアニメから入ったので、ごく最近の作品と思っていたんだけど、実は原作自体は1999年から続いていたそうだ。
とりあえずいきなり9冊まとめて、も苦しいので、最初の1冊と最新の1冊を買ってみた。
作品内容については、あちこちのサイトでも紹介されているだろうし、これから読みたい人のためにも触れないでおくけど、アニメ版が面白いと思える人なら、微妙に雰囲気が違うところを見比べる楽しみなども含めて、買って損はないと思う。

で、今回問題にしたいのが、先日の「コスメの魔法」に続いて…… 携帯電話! またかよ、って声がどこからか聞こえてきた気もするが。やはり第1巻が1999年、第9巻が2004年の刊行ということで、当然ながら端末にも描かれた時代が正直に反映されているのだ。
この2台はいずれもかかってくるシーンで登場するが、ストーリーはいずれもリゾートに出かける話と関係があり、発信元は両方とも桃華である。

1999年。この「ケロロ軍曹(1)」にも「だんご3兄弟」のパロディは出てくるは、ケロロが宇多田ヒカルの1st album「FIRST LOVE」らしきものを手にしているは、挙句の果てにあの「ノストラダムスの予言」をもじったアンゴル・モアちゃんの初登場…… とこれでもかこれでもかと1999年である。そしてこの年は「iモード」が初めて世に出た年でもある。だからWebに対応していない携帯電話がまだまだ現役だったのだ。
第八話に登場するストレートタイプの携帯電話には、ご丁寧にもディスプレイ左上に「NTT Docomo」のくるりんとしたロゴがあり、更にディスプレイ右上に「P20X」の記述がある。絵からはXが5だか6だか読みとりづらかったのだが、受話口まわりのくぼみのデザインなどから、P205 HYPER とわかった。
それにしても中学に入ったばかりの冬樹に通常の携帯電話とは。いまでこそ小学生でも携帯電話を持つ子がいる時代ではあるが、PHSが女子中高生の間で「ぴっち」と呼ばれるほど普及し、また都市部の大人にもそこそこ愛用されていた5年前の感覚からいうと、かなりリッチなんじゃないだろうか。

その日向家のリッチさは9巻・第七拾話に登場する夏美の端末で更に裏付けられる。夏美の携帯電話はなんとFOMAなのである。端末全体の形、細長いサブディスプレイ、ロゴの位置などから、機種はF2102Vと断定。
夏美はしっかり者で気の強い性格でしかも歳の割にグラマーなので(ほとんどアメリカのセクシー女優のようなプロポーションの母の血をひいた上でただいま成長途上のようだが、本人は「運動のときじゃまだから」とあまり気に入っていないようだ)わたしも当初高校生と勘違いしていたが、実際はまだ中学3年。中3でFOMAですか。いいなぁ(ってWINユーザが言うなよって)。

日向家は母子家庭だ。秋ママは雑誌編集の仕事で家を空けがちなので、娘息子達とのコミュニケーション不足をやはり心配しているのだろう。出来る限りそれを補おうという気持ちから、夏美と冬樹に携帯電話を持たせているのでは、という想像もなんとなくできる。
そして…… やはり、秋はそれだけ稼いでいる敏腕編集者なのだろう、という結論に至る。

コメント (2)

Reia:

余談ですが、アニメ版での夏美は中学2年で、弟の冬樹と年子(コミックスでは2つ違い)の設定に変えられているようです。

Reia:

更に、第八話がアニメ化された放送分では、冬樹の携帯電話はP252iになっていました。ちゃんとディスプレイに「西澤さん」って表示されてたようですよ。
さすがに2004年でP205HYPERはないもんね。 笑

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