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Word Salad Sunday

最近、特に芸能・音楽関係のサイトを検索していると、無意味で支離滅裂な文章や、意味の通った段落がつぎはぎになっていて全体としては意味を成していないテクストなどがよくひっかかりませんか?
3年ほど前、このblogに書いた「究極の(ウソ)サーチエンジンスパムを発見!」で紹介したspamサイトも、今から思えばその一種だったのかとも思えますが、その後手口は更に巧妙化しているようです。

「ワードサラダ」 - 時代を読む新語辞典 - ビジネスABC

先に挙げたような支離滅裂な、しかし文法的には間違っていない文(章)を「ワードサラダ」というんだそうで。この記事は昨年(2007年)夏のものでした。「ワードサラダ」という言葉の検索結果をあくまでも大雑把に見た印象ですが、IT分野でこの言葉が話題にのぼるようになったのはここ1-2年のことのようです。いやいや、わたしも最近すっかりいまどきのコンピュータ用語に取り残されてますな(汗)

以前アクセス稼ぎに多用されたような、単なる「旬のキーワード」の羅列などでは、ロボット型サーチエンジンにも「これはspamサイトだ」とバレることが多くなってきました。そこで、サーチエンジンがまともな文と誤認するように、文法的に正しい文の中に「旬もの」の言葉を適当に散りばめたものを用意するようになったそうな。

リアルワールドのサラダにSPAMを焼いて刻んで入れるのは(好みや塩分の問題はあるものの)悪くなさそうですが、コンピュータ上のワードサラダはむしろspamの材料です。
また、リアルワールドのサラダにクッキーを砕いて入れてもほとんどの場合おいしくなさそうですが、コンピュータのクッキーはワードサラダの隠し味によく使われるようです。
なんでも、ワードサラダを使ったblogなどに検索で迷い込むと、メジャーなショッピングサイトへのアフィリエイトのためのクッキーが仕込んであったりします。たとえば東北地方のプロ野球チームの親会社さんとか、本屋さんから始まっていまではすっかりインターネットデパートと化したあのサイトとか。その後知らずにそれらのショッピングサイトでお買い物をすると、ワードサラダblogの持ち主にアフィリエイトの手数料が入るんだそうな。もちろん、反則技ですから、ショッピングサイトにバレれば、このブロガーは当然処分されるんでしょうけどね。

困ったことにこういったblogは、普通にまじめなbloggerも多数いるような、無料レンタルblogに多数見られます。

対処としては、RSSリーダーで読める範囲の「概要」や、サーチエンジンに一部引用された文章などがおかしければ、その段階でアクセスを控えることでしょうか。さすがに人間が読めば、ワードサラダと正常な人の下手なだけの文章は見分けがつくはず。但し、最近は概要文として他のサイトから盗用したまともな文章の一部を使うという手口もありますので、この方法は完全ではありません。
もし怪しいサイトに来ちゃったなと思ったら、そのサイトを去ってから、ブラウザが保存したクッキーを消してしまうのも手かも。
(もっとも、こういったサイトへのアクセスで不利益を被るのはアクセスした本人ではなくて、不当なアフィリエイト報酬を払わされるショッピングサイトなんですけどね)

さて、ワードサラダは検索でまともなサイトを探し当てるのを阻害したり、spamと結びついてしまったりするため、非常にうっとおしいものですが、そういったものと結びつかないワードサラダ「だけ」であれば、笑って楽しむことも可能でしょう。そこで、おそらくはスパマーたちと同じ方法でワードサラダを自動生成するサイトをご紹介。

ワードサラダAPI

最近の売れっ子芸能人や話題の商品など「はやりもの」を入れると、よりおいしいサラダができるようです。
アナウンサーかナレーターになりきって絶対笑わないように声に出して読んでみてください。自動生成ですのであくまでも「ものによっては」ですが、途中で耐えられなくなります。

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